2017-01-01から1年間の記事一覧
去年の『シェイクスピアイズ』元日初日遠征に続いて『グラカル』元日初日遠征という、まさかの二年連続ムラ年越しで始まった2017年でしたが(そしてこの年末もムラなんだけど!笑)、今年も元気に楽しく劇場に通いました。ちなみに去年の総括はこちら。 …
ローレル・K・ハミルトン『輝ける王女の帰還』『嘆きの女神の秘密』ともに上下巻(ヴィレッジブックス) 「妖精王女メリー・ジェントリー」というシリーズタイトルでもっとたくさん書かれているようなのですが、第二弾までで訳出が止まっているようです。お…
梅田芸術劇場、2017年12月21日14時(初日)。 日本初のレビュー『モン・パリ』誕生90周年を記念して、レビューに焦点を当て、また今年の公演を振り返るコーナーなどバラエティ豊かな構成。監修/石田昌也、構成・演出/中村一徳、藤井大介、齋藤…
神楽坂THE GLEE,2017年12月20日19時。 中部ヨーロッパの、昼でも暗い深い森の奥。打ち捨てられたような小屋に、ふたつの人影がやってくる。第一王子の誘拐計画、やがてもうひとりの謎の人物もやってきて、事態は予想もつかない展開に… 脚…
月刊誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉棄損で有罪になる。そんな折、大企業グループの前会長から、およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘が失踪した事件を調査してほしいと依頼される。…
宝塚バウホール、2017年12月11日14時半。 雨の夜、行く当てのないひとりの少年(暁千星)が街路に倒れ込んでいた。そこてナイトクラブ「アルカディア』の花形スター・ダリア(美園さくら)が通りかかり、彼を家に泊める。翌朝目覚めた少年は、名乗らず…
スマホアプリ「マンガワン」で配信中の小野ハルカ『四代目の花婿』、小学館裏サンデーコミックスで1巻が来週19日発売。 ヒロインはヤクザの組長の娘、相手役は若頭の青年、というある種ベタな構造のラブコメなのですが、すごいのは舞台がちょっと未来の日…
フジテレビ「FNS歌謡祭2017」に宙組選抜メンバーが出演しました。前回の宙組出演は大空さんのとき、私は確か胆管結石で入院中で、病室のベッドで見たんじゃなかったっけか(^^;)…健康大事、でもツイッターの祭りが楽しかったなー。 今回はすっしぃさん…
梅田芸術劇場、2017年11月17日15時半(初日)。 市川文化会館、12月9日14時。 戦に敗れ滅びてしまった国の皇子カラフ(珠城りょう)は放浪の身となり、小姓ゼリム(蓮つかさ)を伴い諸国を彷徨っていた。生き別れてしまった父王(箙かおる)…
※東京新公を観劇できたので追記しました。 宝塚大劇場、2017年10月28日11時。 東京宝塚劇場、11月30日18時半、12月7日18時半(新公)。 1927年、ドイツ。ハリウッドと並ぶ映画の都ベルリンで数数の名作を世に送り出してきた映画会…
22世紀。ロシアの占領下にある近未来の日本では競走馬のサイボーグ化が決定。ロシア高官イリッチは生身の馬体で行われる最後のダービーを勝つために、零細牧場主・笹田の最高傑作「ポグロム」を購入する。立ちはだかるのは最大手牧場が禁断の交配により生…
『カルテット』の脚本家が贈るふたつの恋物語、『不帰の初恋、海老名SA』『カラシニコフ不倫海峡』。 アオリは「ロマンティックの極北」となっていますが、そうかな? 甘くない、という意味かな? 男女ふたりの間を行き交う手紙やメールの文面のみで綴られ…
かけがえのない大切な誰かを想う、切なくも胸に迫る恋愛小説。 『火花』とこの作品しか読んだことがないのですが、『火花』よりはおもしろかったかな。というか私にはわかりやすく思えました。まあ同じ題材、同じテーマなんだとは思うのですが。 著者はこう…
宝塚バウホール、2017年11月21日14時半。 1945年9月、第二次世界大戦で母国の軍隊に参加し欧州戦線にその身を投じていたイヴァン・ターナー(轟悠)が故郷ボルチモアに帰ってくる。だが彼を待っていたのは父の死。父が起業したターナーズ・コ…
宝塚大劇場、2017年8月18日15時(初日)、21日13時、26日11時、27日11時、31日11時、9月1日13時、23日11時、24日15時(前楽)。 東京宝塚劇場、10月17日18時半、19日18時半、21日11時、24日18時半、…
シアタークリエ、2017年11月18日17時半。 2012年の初演の感想はこちら、14年の再演の感想はこちら。 どちらもすごく良かったという記憶しかなくて、今回の三演の評判もすごく良くて、やっぱりまた観たくてチケットを工面して出かけてきまし…
世田谷パブリックシアター、2017年11月11日14時。 表か裏か、コインゲームの賭けをしながらふたりの男がぶらぶらと旅をしている。彼らの名前はローゼンクランツ(生田斗真)とギルデンスターン(菅田将暉)、デンマーク国王クロ―ディアス(小野武…
好きだから許せる? それとも好きだけど許せない? 男と女はたがいにひかれあいながら、どうしてわかりあえないのか。内面か外見か、恋愛カースト制度の呪縛、主電源オフ系男女などなど、カクちゃん&ほむほむが男と女についてとことん考えてみた、恋愛考察…
日本青年館ホール、2017年10月26日14時。 時は大正七年、春四月。陸軍少尉・伊集院忍(柚香光)は幼い頃から結婚を定められた許嫁のもとを初めて訪ねる道中、赤いリボンを春風になびかせ、女だてらに自転車に乗るハイカラ娘と出会う。花村紅緒(華…
東京芸術劇場シアターウェスト、2017年10月25日19時(TBCチーム)。 いつの間にか寄り添い、旅をするようになった個性のまったく違う四人の仲間、グレアム(仲原裕之)、アンジー(松本慎也)、サーニン(千葉健玖)、マックス(伊藤清之)。親…
シアターコクーン、2017年10月23日19時。 パリ社交界に君臨する妖艶な未亡人メルトゥイユ侯爵夫人(鈴木京香)は、かつての愛人ジェルクールへの恨みから、その婚約者セシル・ヴォランジュ(青山美郷)の純潔を踏みにじろうと画策する。助力を求め…
帝国劇場、2017年10月22日13時。 2014年の世界初演から、2年半ぶりの再演。 初演の感想はこちら。 この日の役替わりはベス/花總まり、ロビン/山崎育三郎、メアリー/未来優希、フェリペ/平方元基。 前回も今回も1回ずつの観劇で通い詰め…
赤坂ACTシアター、2017年10月20日13時。 花咲き乱れる6月、ロンドンは最も美しい季節を迎えていた。閑静な高級住宅地ハムステッド・ヒースの一角にある「Hanna’s Florist」はデンマーク人のフラワーアーティスト、クリス・ヨハン…
1943年、人種隔離政策下のアメリカ。数学教師ドロシー・ヴォーンは「黒人女性計算手」としてNASAの前身組織に採用される。コンピューターの誕生前夜、複雑な計算は人の手に委ねられ、彼らは「計算手(コンピューター)」と呼ばれていた。やがて彼ら…
新入社員の松尾はある夜会社で、先輩の康子がパワハラ上司の不正の証拠を探す場面に遭遇するが、何故かそのまま片棒を担がされることになる。翌日、中野の劇場では松尾たちの会社がプロモーションする人気演出家の舞台が始まろうとしていた。だがその周辺で…
地球を訪れたエイリアンとのコンタクトを担当した言語学者のルイーズは、まったく異なる彼らの言語を理解するにつれ、驚くべき運命に巻き込まれていく…映画『メッセージ』の原作始め、ヒューゴー賞受賞作やネビュラ賞受賞作を含む全8編を収録した短編集、 …
家具職人の壱晴は毎年12月の数日間、声が出なくなる。過去のトラウマによるものだが、原因は隠して生きてきた。制作会社勤務の桜子は困窮する実家を経済的に支えていて、恋と縁遠い。欠けた心を抱えたふたりの出会いの行方は… 「大切な人の死を忘れられな…
宝塚大劇場、2017年7月14日15時(初日)、15日11時、8月12日11時、15時。 東京宝塚劇場、9月20日18時半、26日18時半。 17世紀、太陽王と呼ばれたルイ14世(愛希れいか)が治めるフランス。国王が隊長を務める銃士隊は国家…
宝塚歌劇のサヨナラショー、というものが今のようなスタイルにおちついたのは、その長い歴史の中で見ればごく最近だとも聞きます。でも、それこそ最近ではライブ・ビューイングもほぼ毎回開催されるようになりましたが、生で観劇する・できるのはごくコアな…
紀伊国屋サザンシアターTAKASHIMAYA、2017年9月13日18時半。 昭和二十(1945)年夏から二十二年春までの六百日間、旧満州国南端の大連市内のあちこちを舞台に、慰問に行ったふたりの日々を描く。作/井上ひさし、演出/鵜山仁、音楽…