2017-01-01から1年間の記事一覧
私の大劇場観劇予定も早いもので残り一回となりました。生徒さんたちのお茶会レポツイなどから漏れ聞こえてきた話なども含めて、舞台から得るものは観るたびにいや増しているところへの脚本付き「ル・サンク」の発売です。読んでみて、「ほうほう」というと…
六度の観劇を終えて今、くーみんへの詫び状を認めようとしています。前回の記事はこちら。上田久美子先生に、そのときの一方的な暴言を謝罪したく思います。 イヤ、初日は本当にああ感じたのです。それは撤回しないしできるものでもないし、劇場でもみんなが…
明慈帝が造られた壮麗なる「バレス・メイヂ」に御座すのは凛々しくも美しき今上帝・彰子さま。わたくし、御園公頼は本日も宮殿に上がり帝のお側近くにお仕え申し上げます…ゆるりと雅な近代宮廷ライフ。 なんちゃって明治、で父帝が早くに亡くなり異母弟が成…
逸翁美術館マグノリアホール、2017年8月31日17時。 幸運なことに抽選に当たって、行って参りました。初めて行きましたが、100人ちょっとが入るだけのとてもこぢんまりとしたホールで、でもとても音響が良くて、贅沢な空間でしたね。 ピアノは吉…
過去が見えるピアリス、未来が見えるユーロ。幼いころ生き別れになった双子の数奇な運命の物語。木下司のペンネームで角川書店「The Sneaker Special」に連載し、掲載紙の休刊と共に中断した未完のSF小説を、挿絵や扉絵などとともに収録。…
日本青年館、2017年8月30日11時。 19世紀後半、南極付近で捕鯨船の沈没事故が相次いでいるという報告を受けたイギリス政府はその調査をするため、イギリス海軍将校ラヴロック少佐(朝美絢)の指揮の下、フランスの海洋気象学者レティシア(彩みち…
七歳の夏、ヘレンはあるゲームを思いつく。服装や髪形を双子の妹エリーと交換して、お互いになりすますのだ。やってみるとお母さんも友達も気づかなかった。だが楽しかったのは最初だけ。のろまなエリーとして扱われ、入れ替わりのことを話しても相手にして…
べスはニューヨーク市近郊の地方新聞社で働く取材記者。人生に物足りなさを感じていたある日の帰宅途中、暴漢に襲われかけ、さらにあくる夜、今度は二メートル近い大男に部屋に侵入される。サングラスをかけ、全身にレザーをまとった謎の男ラスに恐怖を覚え…
新国立劇場、2017年8月28日18時半。 大学教授を引退したセレブリャーコフ(山崎一)は都会暮らしに別れを告げ、若い後妻のエレーナ(宮沢りえ)を伴って、亡き先妻の実家である田舎屋敷に戻ってきた。先妻の兄ワーニャ(段田安則)は彼を崇拝し、四…
梅田芸術劇場、2017年8月27日16時半。 1922年、秋のある朝。パリ郊外にあるフォンテンブローの森を散策していたクロード・ドゥ・ベルナール公爵(望海風斗)は、神秘的な美しさを湛え大勢の紳士淑女を相手に自由に振る舞うひとりの女性と出会い…
宝塚歌劇宙組『神々の土地/クラシカル ビジュー』宝塚大劇場公演初日と、4日目13時の二回を観てきました。 毎度のごとく、ごく個人的な感想です。ネタバレしているというか、観た方でないとわかりづらい表現になっているかと思います。あと、総じてそん…
宝塚歌劇月組『All for One』大劇場公演初日と二日目11時、千秋楽近くの8月12日にダブルの観劇をしてきました。 楽しい! よくできてる!! この良さについては理屈でくだくだ言いたくない、おもしろいからみんな早く観てー!とだけつぶやいて…
文学新人賞を受賞した加代子は憧れの「小説家」になれる…はずだったが、同時受賞者は元・人気アイドルで、すべての人気をかっさらわれる。それから二年半、依頼もないのに「山之上ホテル」に自腹でカンヅメになる加代子を、大学時代の先輩・遠藤が訪ねてくる…
辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。八世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリーダー・阿弖流為は北の将たちの熱い思いと民の希望を担って遊撃戦を開始した…吉川英治文学賞受賞作。 とて…
東京芸術劇場、2017年8月4日13時半。 1948年初夏、新しいショーの開幕準備のために俳優や裏方たちがボルチモアの劇場に到着した。このショーはシェイクスピアの『じゃじゃ馬ならし』をミュージカル仕立てにした新作で、ニューヨークで一か月稽古…
ヤマハホール、2017年8月2日15時。 「シャンソンの黄金時代」と題して宝塚歌劇団の元トップスターが綴るコンセール、大空さんの回を観ました。 ピアノ(三枝伸太郎)とチェロ(島津由美)がことに雄弁で、それと対抗する楽器としてのシンガー・大空…
宝塚大劇場、2017年6月15日15時。 東京宝塚劇場、7月28日15時半(初日)、8月1日18時半。 今から1800年前の古代日本。狗奴国との戦で孤児となった少年タケヒコ(明日海りお)は追手から逃げる途中、大陸から渡来してきた李淵(高翔み…
梅田芸術劇場、2017年7月24日13時。 1970年代のインド映画界。エキストラ俳優のオーム・プラカーシュ・マキージャー(紅ゆずる)は人気女優のシャンティプリヤ(綺咲愛里)に恋心を抱いていた。いつか必ずスターになって君を迎えに行くというオ…
「あなた、父親になるのよ」それを伝えたくて、私は単身ニューヨークからパリへ飛んだ。取材に行ったフリージャーナリストの夫の連絡が途絶えて十日あまり。夫からの手紙には、謎めいた写真が保存されたディスクが。ただの舞台美術家だった私は異邦の地でひ…
シアタードラマシティ、2017年7月16日16時。 8世紀。東北の権益を求める貴族たちは、朝廷の支配を広げるため、蝦夷征伐に取り掛かっていた。ある夜、朝廷に与する蝦夷、伊治城主・伊治公鮮麻呂(壱城あずさ)は蝦夷の長たちを集め、自らの命と引き…
DDD青山クロスセンター、2017年7月13日19時。 真夜中に夫(伊達暁)は眠る女(南沢奈央)を腕に抱えて帰ってきた、妻(大空ゆうひ)と子の待つ美しい家に。夫が出かけた家で女は目を覚まし、妻に尋ねる。それぞれの会話に縁どられ、浮かび上がる…
新国立劇場、2017年7月12日18時半。 4月のある日の放課後。みんなが塾や習い事で忙しい中、なんだかんだと教室に残っているのは毎日同じ顔ぶれである。クラスで一番頼りになるアニキ(天海祐希)、一番の勉強家ホリさん(吉田羊)、一番の問題児ゴ…
前回の組替えの際の日記はこちら。 今回もそうですが、あくまで個人的な所感であり日記です、ものっそいランボーかつ冗長な物言いになっているだろうと思われますがご了承ください。 ゆりかちゃんが来てすんなり二番手に収まって、でもピラミッドがきれいに…
宝塚大劇場、2017年5月2日11時、9日18時(新公)。 東京宝塚劇場、6月20日18時半、7月4日18時半。 時は幕末、文久二年、世の中いよいよ喧しい時代。北の吉原と並び称された南の品川宿に、その海鼠壁から土蔵相模と呼ばれた旅籠「相模屋…
パレスホテル、2017年7月4日ランチ回。 3日ディナー回から振り替えになってしまいましたが、生徒席にいらしたまぁ様とせーこが近くに見られたので満足です。てか昼酒サイコー! お取り次ぎしてくれたお友達とはテーブルが違っていたのでひとり参加で…
梅田芸術劇場、2017年6月6日15時(初日)、7日12時、16時、9日12時、16時、10日12時、16時、11日13時(千秋楽)。 文京シビックホール、6月23日15時(初日)、25日15時、26日13時、28日11時、15時(大千秋楽…
兄弟姉妹に囲まれ、野良犬としてこの世に生を受けた僕。驚くことに生まれ変わり、少年イーサンに引き取られてベイリーと名付けられる。イーサンと喜びも悲しみも分かち合って成長した僕は歳を取り幸福な生涯を閉じるが、目覚めると今度は雌のエリーになって…
宝塚バウホール、2017年6月15日11時。 時は現代。放蕩三昧の日々を送る青年ジャン(桜木みなと)は思うようにいかない日々にもどかしさを感じながら、ストリートで歌っていた。ある日、ファンだという娘テス(星風まどか)が現れる。テスに導かれる…
新国立劇場、2017年6月14日18時半。 1939年10月のある日の昼下がり、サンフランシスコの波止場のはずれにある、ショーを見せるニック(丸山智己)の酒場。ピアノの名人、ダンサー、港湾労働者、哲学者、警察官、娼婦…さまざまな事情を抱えた…
日生劇場、2017年5月26日18時。 1920年代、アメリカ。ニック・キャラウェイ(田代万里生)は証券会社に就職し、中西部からニューヨーク・ロングアイランドにある新興住宅地・ウェストエッグに引っ越してきたばかり。隣はギャツビー(井上芳雄)…