駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ロンドンの霧の深さよりパリの闇の濃さがむしろ気になる…宙組『シャーロック・ホームズ/Delicieux!』初日雑感

宙組大劇場公演初日と二日目11時を観劇してきました。ちなみにマカロン・シャンシャン・ペンライトは買っていません、そういう意味では冷たいファンです(笑)。でも客席がピンクに染まってとても華やかで綺麗で、振りが揃っていて楽しそうに揺れていてよ…

『寺田瀧雄没後20年メモリアルコンサート All His Dreams“愛”』

梅田芸術劇場メインホール、2021年6月26日17時(初日)。 1956年宝塚歌劇団入団、2000年に交通事故のため享年69で永眠した作曲家の記念コンサート。去年開催予定だったが、コロナ禍で延期されて今年になって開催。 監修/植田紳爾、構成…

宝塚歌劇花組『アウグストゥス/Cool Beast!!』

宝塚大劇場、2021年4月3日11時。 東京宝塚劇場、6月24日18時半。 紀元前46年。長きに亘る内乱の末、政敵ポンペイウスに勝利しローマに帰還したガイウス・ユリウス・カエサル(夏美よう)の凱旋式当夜。ユリウス家ではカエサルと敵対していた…

ラスト珠城日記まであといくつ?~『桜嵐ドリチェ』大劇場ラスト遠征

6月20日11時の前々楽から一泊二日三公演、がっつり堪能して参りました。 前々楽は友会で当てたことをしばらく忘れていたくらいだったんですけど、よく見たらSS席、しかも二列目、ということは今は実質最前列ということで、どセンターよりはちょっと上…

東京バレエ団『スプリング・アンド・フォール/カルメン』

東京文化会館、2021年6月18日19時。 第1幕の『スプリング・アンド・フォール』は振付/ジョン・ノイマイヤー、音楽/アントニン・ドヴォルザーク。1991年初演。 ドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」に振り付けられたモダンダンスで、春と秋、…

『マタ・ハリ』

東京建物ブリリアホール、2021年6月17日18時半。 1917年、パリ。3年前に始まった世界大戦に終結の兆しはなく、フランスはドイツに敗北を続け、パリ市街は連日激しい爆撃にさらされていた。だがその荒廃したパリには、エキゾチックな魅力と力強…

宝塚歌劇雪組『ほんものの魔法使』

宝塚バウホール、2021年5月22日15時、23日11時半。 KAAT神奈川芸術劇場、6月12日11時。 魔術の都マジェイアにひとりの青年がたどり着く。青年の名はアダム(朝美絢)。魔術師・名人組合に入るため、言葉をしゃべる犬モプシー(縣千)…

『楽屋』

博品館劇場、2021年6月11日14時。 作/清水邦夫、演出/稲葉賀恵。70分の全1幕。 タイトルと、女優4人の芝居であることと、その女優4人ともが好きなのでそれだけで観に行きました。有名な戯曲だそうですね。そして作家はこの春に亡くなったん…

新国立劇場バレエ団『ライモンダ』

新国立劇場、2021年6月5日14時(初日)。 中世のフランス、プロヴァンス地方。騎士ジャン・ド・ブリエンヌ(この日は福岡雄大)は許嫁のライモンダ(この日は米沢唯)に婚約の証であるヴェールを残して十字軍に出征する。ドリ伯爵夫人(本島美和)の…

宝塚歌劇雪組『ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン』

相模女子大学グリーンホール、2021年6月3日12時、16時半。 16世紀前半、海運立国として欧州一の経済力を誇っていたヴェネチア共和国に、アルヴィーゼ・グリッティ(彩風咲奈)がコンスタンチノープルから帰国する。彼はヴェネチア元首(真那春人…

ケイシー・マクイストン『赤と白とロイヤルブルー』(二見書房ザ・ミステリ・コレクション)

アメリカ初の女性大統領の長男アレックスは、英国のフィリップ王子のロイヤル・ウエディングへの参列を前に憂鬱だった。フィリップの弟ヘンリーとアレックスは、女性誌に載る回数を競うライバル同士だと言われるが、いつも冷淡なヘンリーがアレックスは苦手…

『ピサロ』

PARCO劇場、2021年5月31日14時。 16世紀、スペイン。齢60を越えたフランシスコ・ピサロ(渡辺謙)は人生最後となるであろう新大陸遠征の準備のために、故郷トルヒリヨに戻った。「アンデスの遙かなる山の向こうに、無尽蔵の宝がある!」と…