駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『プルーフ/証明』

シアター711,2013年9月28日ソワレ(初日)。 作/デヴィッド・オーバーン、翻訳/谷賢一、演出・上演台本/和田憲明。 2000年初演、全一幕(幕がない舞台でもこういうのかな…)。 俺たちの野々すみ花の卒業後舞台第二作初日、行ってきました…

赤澤竜也『吹部!』(飛鳥新社)

お気楽弱小吹奏楽部に新しくやってきた変人顧問「ミタセン」。超個性的なメンバー揃いのダメダメ吹部を立て直し、全国大会出場!なんて言ってるけど、そんなの無理に決まってる! 心が元気になる青春ノベル。 ソフトカバー単行本ですがカラー口絵付きで挿絵…

『ネクスト・トゥ・ノーマル』

シアタークリエ、2013年9月21日ソワレ。 郊外の町に暮らす平凡な四人家族は、ある事情を抱えていた。母親のダイアナ(ダブルキャスト、この日は安蘭けい)が長年精神的な病にかかっているのだ。父親のダン(岸祐二)はそんな妻を献身的に支えながらも…

『ロミオ&ジュリエット』

シアターオーブ、2013年9月20日マチネ。 初演の感想はこちら。 この日のキャストはロミオ/城田優、ジュリエット/フランク莉奈、ベンヴォーリオ/平方元基、ティボルト/加藤和樹、マーキューシオ/水田航生、パリス/岡田亮輔、死/大貫勇輔。 先輩…

『ジャンヌ』

世田谷パブリックシアター、2013年9月16日マチネ。 フランスのロレーヌ地方に生まれた乙女ジャンヌ(笹本玲奈)は、ある時突然「神の声」を聞く。それは、イギリス軍に攻め込まれているオルレアンの包囲を解き、王太子ジャルル(浅野雅博)をランスで…

『OPUS/作品』

新国立劇場、2013年9月13日ソワレ。 弦楽四重奏団ラザーラ・カルテットはホワイトハウスでの演奏会が決まっているというのにメンバーのドリアン(加藤虎ノ介)を解雇、急遽オーディションを行うことに。選ばれたのはグレイス(伊勢佳世)という若い女…

『今の私をカバンにつめて』

青山円形劇場、2013年9月10日ソワレ。 39歳の誕生日を迎えた歌手のヘザー(戸田恵子)は長年の友人でもあり仕事上のパートナーでもあるマネージャーのジョー(石黒賢)に新しいショーを見せる。ショーは彼女の過去やこれからの新しい生き方を綴った…

シス・カンパニー『かもめ』

シアターコクーン、2013年9月9日ソワレ。 19世紀末、帝政末期のロシア。作家志望の青年トレーブレフ(生田斗真)は伯父ソーリン(山崎一)の田舎屋敷で暮らしながら、新しい演劇の創作に燃えていた。トレープレフの母で大女優のアルカージナ(大竹し…

『愛革』批判

宝塚歌劇花組『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』(脚本・演出/植田景子、オペラ『アンドレア・シェニエ』より)を宝塚大劇場で一度、観てきました。 東京での観劇予定もありますし、いつもはマイ楽後にゆっくり感想を書いているのですが、今回は思う…

朝井リョウ『何者』(新潮社)

就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。学生の名刺、海外ボランティア、サークルの部長…自分を生きぬくために本当に必要なことはなんなのか。この世界を組み変える力はどこから生まれ来るのか。心をあぶり出す書き下ろし小説…

宝塚歌劇雪組『春雷』

宝塚バウホール、2013年9月5日マチネ。 18世紀末のフランクフルト。法曹界での仕事も、恋もうまくいかずにやりきれない思いを抱えた青年ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(彩凪翔)が故郷に帰ってくる。懐かしい書斎を見渡した彼は、作家を夢…

ヤマシタトモコ『BUTTER!!!』(講談社アフタヌーンKC全6巻)

ヒップホップに憧れて、社交ダンス部に入った元気少女・夏。初めて味わう楽しさと興奮に、どんどん夢中になっていく。そんな彼女と踊るのは、ある事情でイヤイヤ入部したネクラ男子・端場。ダンスをバカにする端場に夏は真っ向から反発する。正反対のふたり…

宝塚歌劇雪組『若き日の唄は忘れじ/ナルシス・ノアールⅡ』

市川市文化会館、2013年9月1日ソワレ。 中日公演版の感想はこちら。 配役の関係か佐竹と犬飼がなくなって、武部の比重が上がり、ストーリーとしてとてもすっきりまとまったかな、という気がしました。 全国ツアー仕様で盆もなく、セットも簡素化されて…

エレン・F・ブラウン/ジョン・ワイリー二世『世紀の名作はこうしてつくられた』(一灯社)

サブタイトルは「『風と共に去りぬ』の原稿発掘から空前のベストセラーへ、著者による著作権保護のための孤軍奮闘」。 『風と共に去りぬ』はアトランタの才能ある一文学少女によって書かれ、その魅力を見抜いたマクミラン社の執念と努力で初版から大成功を収…