2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧
職場でそこそこ上手くやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く、最高に不穏な傑作職場小説。第167回芥川賞受賞作。 ほぼホラーでした。 小説のジャンル…
CBGKシブゲキ!!、2023年8月25日18時半、26日17時。 シンカンミツキ(寿つかさ)の夫が突然失踪した。理由は不明。警察に相談しても門前払いで、ミツキは自ら夫を捜索する中、ある洋館を訪れてひとりの女と出会う。その女、アオイ(七海ひ…
宝塚大劇場、2023年6月2日13時(初日)、7月1日15時半(前楽)。 東京宝塚劇場、7月25日18時、30日15時半、8月9日13時半。 1780年代後半のフランス。栄華を極めたブルボン王朝の支配に翳りが見え始め、重税に喘ぐ民衆らによる…
シアタークリエ、2023年8月21日18時。 真夏の夕暮れ時。オフィス街の一角にある複合オフィスビルの中庭に豪華な野外ステージが建てられ、派手な照明と爆音の中、音楽ライブが行われている。このビルにオフィスを構えるさまざまなジャンルの会社員が…
「山頂で"完全なる白銀"を見た」という言葉を残し、冬季デナリで消息を絶ったリタ・ウルラク。だがマスコミは「彼女は〈冬の女王〉ではなく〈詐称の女王〉だ」と、彼女の登頂を疑う記事を書き立てた。藤谷緑里はリタの幼馴染みシーラとともに、彼女の足跡を…
宝塚歌劇月組『フリューゲル/万華鏡百景色』大劇場公演初日を日帰りで観てきました。以下、完全ネタバレの、ごく個人的な、簡単な感想です。自分の備忘録代わりに… 『フリューゲル』は…どこから着想したんですかねえ、ヨシマサ先生。プログラムには漫画家の…
PARCO劇場、2023年8月13日13時。 サクランボの花が満開の5月、女主人ラネーフスカヤ(原田美枝子)がパリから久しぶりに屋敷に帰ってくる。帰還を喜ぶラネーフスカヤの兄ガーエフ(松尾貴史)、養女ワーリャ(安藤玉恵)、近くの地主ピーシチ…
TBS赤坂ACTシアター、2023年8月12日12時15分。 ポッター一家が闇の魔法使いであるヴォルデモート卿(篠原正志)に襲われたとき、ハリー(この日は藤木直人)の両親は殺された。しかし赤ん坊のハリーはヴォルデモートがかけた「死の呪い」を…
昨日、映画館で見てきました。 「バーベンハイマー」の顛末にはしょんぼりしましたし、抗議のためにもボイコットして見ない、という選択もあるんだろうけれど、でもなんか気になるし、見ないと語れないし…などと考えていたところ、某男性漫画家のしょうもな…
サントリーホール、2023年8月11日15時半。 主題歌「薔薇は美しく散る」を始め、馬飼野康二作曲のテレビアニメ『ベルサイユのばら』劇伴音楽をオルガン用に編曲し、演奏とともに朗読を披露するコンサート。オルガン/原田真侑、朗読/七海ひろき、演…
ノース・カロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアは湿地の小屋でたったひとり生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学…
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、2023年7月20日16時。 KAAT神奈川芸術劇場、8月5日15時。 歴史的な開国から数十年。文明開化の大号令のもと、極東の島国に西洋文化の大波が押し寄せる中、司法を学ぶため、大日本帝国から世界の中心と…
東京建物Brillia HALL、2023年7月23日15時(初日)、8月4日11時。 六世紀のイングランド。各国の王たちは無慈悲な領土争いを繰り広げていた。とりわけ暴君として名高いウーサー・ペンドラゴン(雪輝れんや)は、敵味方関係なく数多…
日生劇場、2023年8月2日18時。 短槍使いの用心棒バルサ(この日は明日海りお)は、思わぬことから新ヨゴ皇国の宮殿に呼び出され、二ノ妃(雛形あきこ)より息子である第二皇子チャグム(この日は込江大牙)を連れ、逃げるよう言い渡される。チャグム…