駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

観劇記/タイトルは行

ミュージカル座『ひめゆり』

THEATRE1010、2025年8月22日18時(全席指定S席8,500円)。 昭和20年、沖縄。米軍上陸が迫る中、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高女の女学生は「ひめゆり学徒隊」となって、南風原陸軍病院へ従軍看護婦として派遣されていくが…

『ブラック・ジャック』

IMMシアター、2025年6月28日17時(初日)。全席指定土日料金14,800円。 天才外科医で、死の危機にさらされた世界中の重症患者をいつも奇跡的に助けるが、法外な治療費を請求して闇医者、守銭奴と悪い評判もあるブラック・ジャック(坂本昌…

劇団舞姫『星逢一夜/ホテルヴァンパイア』

篠原演芸場、2025年5月25日12時。予約券+当日券2,400円(! 前売りだと1,800円で当日料金は2,100円。予約だけして精算は当日だからむしろ高くなる、というシステム…? イヤなんにせよ安いのですが…!!)。 紀之介/葵智也(副座長…

『星の降る時』

PARCO劇場、2025年5月22日18時。全席指定平日ソワレ料金10,500円。 イギリスのかつて栄えた炭鉱町・マンスフィールドに育った三人娘。今ではふたりの娘を持ち、あいかわらず倉庫勤務の長女ヘーゼル(江口のりこ)。町に嫌気がさしたのか…

宝塚歌劇月組『花の業平/PHOENIX RISING』

相模女子大学グリーンホール、2025年5月4日12時。 平安初期、京の都に従五位下、左近将監に蔵人を兼ねる在原業平(鳳月杏)という公達がいた。歌才に優れ、眉目秀麗の誉れ高く、その上武勇にも長じ、総じて自由闊達で雅びな当代随一の貴公子であった…

『フランケンシュタイン』

東京建物Brillia HALL、2025年4月15日13時。 19世紀初頭。科学者ビクター・フランケンシュタイン(この回は中川晃教、ダブルキャストは小林亮太)は執事のランゲ(鈴木壮麻)を伴い、軍の指揮の下、戦死した死体を蘇らせる兵士再生の…

『ボニー&クライド』

シアタークリエ、2025年4月7日13時。 大恐慌下の1930年代、アメリカ・テキサス州のウエスト・ダラス。苦しい生活の中でアウトローに憧れるクライド・バロウ(この回は柿澤勇人)、退屈な田舎町でハリウッドの映画スターを夢見るボニー・パーカー…

宝塚歌劇花組『儚き星の照らす海の果てに』

宝塚バウホール、2025年3月26日11時半、15時。 20世紀初頭、イギリス。北大西洋を舞台に、豪華客船による旅客輸送の覇権をめぐる熾烈な競争が繰り広げられていた。「世界で一番大きな船を造り、人と人をつなぐ架け橋になりたい」という夢を少年…

『フロイス』

紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA、2025年3月9日13時。 井上ひさしが小説『わが友フロイス』で遺したフロイス。その同じフロイスを題材に、信じること、人間の愚かさと愛おしさを描く完全新作。 作/長田育恵、演出/栗山民也。全2幕。…

宝塚歌劇雪組『FORMOSA!!』

シアター・ドラマシティ、2024年12月8日12時。 KAAT神奈川芸術劇場、2025年1月11日11時。 18世紀初頭。偽修道士としてヨーロッパを放浪していたジャン(縣千)は、イギリス国教会牧師で詐欺師のイネス(華世京)と旅の途中で出会う…

十二月大歌舞伎『舞鶴雪月花/天守物語』

歌舞伎座、2024年12月6日18時20分、24日18時20分(第三部)。 『舞鶴雪月花』は作/萩原雪夫、作曲/十四世杵屋六左衛門、振付/二世藤間勘祖(六世藤間勘十郎)。1964年歌舞伎座初演の、ひとりの演者が場面ごとに次々と扮装を変えて何…

『ピローマン』

新国立劇場小劇場、2024年10月17日18時半。 作家のカトゥリアン(成河)はある日、「ある事件」の容疑者として警察に連行されるが、彼にはまったく身に覚えがなかった。ふたりの刑事、トゥポルスキ(斉藤直樹)とアリエル(松田慎也)はその事件の…

宝塚歌劇雪組『ベルサイユのばら』

宝塚大劇場、2024年8月1日13時、18時(新公)。 東京宝塚劇場、10月6日11時。 1774年1月、華麗なロココ調の貴族文化が絢爛と咲き誇るパリ・オペラ座で、華やかな仮面舞踏会が開かれる中、留学生として彼の地を訪れていたスウェーデン貴…

宝塚歌劇月組『BLUFF』

東京芸術劇場プレイハウス、2024年8月30日15時(初日)、9月1日11時、5日15時。 宝塚バウホール、9月15日15時。 1950年代のアメリカ。天才詐欺師ドノヴァン(風間柚乃)は、生まれ育ったスラム街の医師である恩師が殺害されたこと…

EMK『ベルサイユのばら』

忠武アートセンター(韓国、ソウル)、2024年8月13日19時半。 代々王室近衛隊を指揮してきた由緒正しいジャルジェ将軍家の末娘として生まれたオスカル(この日はチョン・ユジ)。ジャルジェ将軍(イ・ウスン)は家の名誉を守ろうと彼女を息子として…

『第6回 花詩歌タカラヅカ in YOKOHAMA』

横浜にぎわい座芸能ホール、2024年7月28日14時。 花詩歌=噺家、ということで、主に関西の宝塚歌劇ファンの落語家による催しで、前半は宝塚落語四席(桂あやめ、桂春雨、立川らく次、笑福亭蕎龍)、後半はなりきり宝塚歌劇ショー『ロミオとジュリエ…

宝塚歌劇星組『BIG FISH』

東急シアターオーブ、2024年5月30日15時(初日)、6月2日15時半、14日13時。 まるでお伽話のように自らの人生を語り、周囲を魅了するエドワード・ブルーム(礼真琴)。自分の運命を教えてくれた魔女(都優奈)やともに故郷から出てきた巨人…

『ハムレットQ1』

PARCO劇場、2024年5月14日18時半。 デンマーク王急死の報せを受け、留学していた王子ハムレット(吉田羊)は父の葬儀のため帰国する。葬儀後間もなく、母である王妃ガートルード(広岡由里子)は父王の弟である叔父クローディアス(吉田栄作)…

『ハザカイキ』

THEATER MILANO-Za、2024年4月1日18時。 芸能記者である菅原裕一(丸山隆平)が担当することになった、国民的人気タレント橋本香(恒松祐里)と人気アーティスト加藤勇(九条ジョー)の熱愛疑惑。このスクープをリークしたのは、なん…

新国立劇場バレエ団『ホフマン物語』

新国立劇場オペラパレス、2024年2月24日13時。 オペラ座のある街角のカフェで、ホフマン(この日は井澤駿)は友達と酒を酌み交わしながら、オペラ座の歌手で彼の恋人であるラ・テスラ(渡辺与布)の到着を待っている。彼のテーブルには三つの思い出…

音楽劇『不思議な国のエロス』

新国立劇場小劇場、2024年2月21日18時半。 戦いに明け暮れる男たちに愛想を尽かしたギリシヤの女たちは、敵味方の垣根を超えて立ち上がる。アテネの武将ラケース(高橋ひろし)の妻ヘレネー(松岡依都美)は、女たちを密かに集めて戦争終結を要求す…

『HiGH&LOW THE 戦国』

THEATER MILANO-Za、2024年2月2日19時、7日19時。 時は戦乱の世。かつてその一帯には五つの社が建てられ、社の周辺にそれぞれの国が栄えていった。以前は緑豊かだったが、内乱によって砂漠と化した「須和国」の若き指導者・黄斬(…

宝塚歌劇雪組『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル/FROZEN HOLIDAY』

東京宝塚劇場、2024年1月4日15時半、7日15時半、18日18時半(新公)、2月3日15時半。 19世紀末のロンドンでは、新聞や雑誌が一般大衆向けの最大メディアであり、その販売部数を巡って各社は鎬を削り合っていた。医者でもあり作家でもあ…

『ヘルマン』

吉祥寺シアター、2024年1月22日19時半。 構成・演出/川村毅。全1幕。 プログラム(というかチラシ?)にあらすじがないのもあってなんとも説明しがたい舞台なのですが、怖れていたほどワケわからないということはありませんでした。ただ、おもし…

宝塚歌劇花組『BE SHINING!!』

昭和女子大人見記念講堂、2023年11月29日11時半、12月1日13時。 神戸国際会館こくさいホール、12月12日11時半。 卓越したダンスと美しくも妖しい色気で魅了する花組トップスター柚香光の多彩な魅力を詰め込んだ、コンサート形式のショ…

『ビロクシー・ブルース』

シアタークリエ、2023年11月14日18時。 1943年、アメリカ。5人の若者が列車に揺られている。彼らはニュージャージー州フォート・ディックスからミシシッピ州ビロクシーにある新兵訓練所へと向かっていた。作家志望のユージン(濱田龍臣)は、…

宝塚歌劇月組『フリューゲル/万華鏡百景色』

宝塚大劇場、2023年8月18日13時(初日)、9月7日18時(新公)。 東京宝塚劇場、10月31日18時、11月7日18時。 東ドイツの文化庁に出向する人民軍地上軍大尉であるヨナス・ハインリッヒ(月城かなと)は、世界を席巻するスーパーアイ…

Tri-anGle『フェイク』

シアターウィング、2023年10月6日19時10分(初日)。 人口の半分が宇宙で活動する時代。パンドラ運輸隊の隊員であるアキ(斎桐真)は運送中の事故で隊長(華波蒼)および副隊長ビー(月夜見翔)と離れ離れになってしまう。事故が原因で昏睡状態の…

『橋からの眺め』

東京芸術劇場プレイハウス、2023年9月18日13時。 アメリカ、ニューヨーク。ブルックリン橋の海側の湾に面した労働者階級が住む街、レッド・フック。物語は弁護士アルフィエーリ(高橋克実)によって語られる。イタリア系アメリカ人の港湾労働者エデ…

『ハリー・ポッターと呪いの子』

TBS赤坂ACTシアター、2023年8月12日12時15分。 ポッター一家が闇の魔法使いであるヴォルデモート卿(篠原正志)に襲われたとき、ハリー(この日は藤木直人)の両親は殺された。しかし赤ん坊のハリーはヴォルデモートがかけた「死の呪い」を…