駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『お勢登場』

シアタートラム、2017年2月24日19時。 原作/江戸川乱歩『二銭銅貨』『二癈人』『D坂の殺人事件』『お勢登場』『押絵と旅する男』『木馬は廻る』『赤い部屋』『一人ニ役』、作・演出/倉持裕、美術/二村周作。休憩なしの三幕仕立て。 大正から昭…

塩田武士『罪の声』(講談社)

京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは31年前に発生して未…

宝塚歌劇雪組『New Wave!-雪-』

宝塚バウホール、2017年2月14日11時。 雪組によってこれまでに上演された作品の名場面を再現するとともに、古今東西の名曲をエネルギッシュに届けるエンターテインメント・ショー。作・演出/三木章雄、全2幕。 花組版の感想はこちら、月組版はこ…

宝塚歌劇雪組『星逢一夜/Greatest HITS!』

中日劇場、2017年2月11日15時半。 時は江戸時代中期、徳川吉宗(香綾しずる)の治世。九州の緑深き里、山々に囲まれた三日月藩藩主の次男、天野紀之介(早霧せいな)は、夜ごと城を抜け出しては星の観測に夢中になる奔放な少年であった。ある夏の星逢(…

名前の話

大空祐飛さんが大空ゆうひさんに改名することになりました。 何度か語っていますが、私の宝塚歌劇初観劇は『メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!』で、最初に好きになったスターはヤンさんです。当時のトップスターさんだったわけですから、これはまあ刷り…

澄輝日記7~宙『王フェス』毎度の初日雑感

2月3日15時の初日と、翌4日11時会総見、6日13時を観て帰京しました。ハンパなのは形としては一応大阪出張で行ったからで、間にみっちり仕事をしてきたからです。 『王妃の館』原作小説の感想はこちら、映画は見ていません。 正直、そんなにおもし…

またしても、ボツ投稿

こういう切り口上な投稿はウケない、とわかっていました。9ほめて1提言するような意見じゃないと人はなかなか耳を傾けないものだ、とも聞かされていました。 でも、これが、投稿した当時も今も、偽らざる私の考えです。「歌劇」2月号の「高声低声」には採…

宝塚歌劇花組『雪花抄/金色の砂漠』

東京宝塚劇場、2017年1月4日15時、19日18時半、31日18時半。 砂漠の古代王国イスファンは、隊商の行き交う城郭都市である。自分がどこから来たのかも知らず、物心つく以前からこの国の王女タルハーミネ(花乃まりあ)の奴隷として育てられた…