駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

宝塚歌劇花組『CODE HERO』

宝塚バウホール、2010年11月21日ソワレ。 1974年、テキサスのヒューストンではスーパーボウルが開催され、警察官たちもスポーツバーで試合中継を楽しんでいた。そこへ護送中の殺人犯が脱走したとの連絡が入る。途方にくれる警察官たちの前にひと…

宝塚歌劇花組全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ/ラブ・シンフォニー』

神奈川県民ホール、2010年11月20日マチネ、ソワレ。 ジゴロのダニエル(真飛聖)はレジーナ(花野じゅりあ)という金持ちの女性をパトロンに持ち、大学に通いながら気ままな生活をしていたが、田舎娘アネット(月野姫花)との浮気がばれて、アネット…

『ファントム』

赤坂ACTシアター、2010年11月18日ソワレ。 19世紀後半のパリ、オペラ座通り。クリスティーン・ダエー(杏)が歌を口ずさみながら楽譜を売っていると、その声に魅せられたオペラ座のパトロン・シャンドン伯爵(この日は海宝直人。ダブルキャストで…

宝塚歌劇月組『ジプシー男爵/RhapsodicMoon』

東京宝塚劇場、2010年10月29日マチネ、11月9日マチネ。 新人公演11月4日ソワレ。 18世紀のハンガリー。テメシュバールにはトルコ支配時代に総督が隠した財宝が眠っていると噂されていた。豚飼い商人のジュパン(汝鳥伶)は使用人オトカー(…

ネタバレ『誰鐘』感想追記

一幕ラスト、エル・ソルド隊全滅についてのくだり。 加勢に向かっても間に合わないし勝てないから、見殺しにすることを決断するのですが、はっきり言ってかなりデリケートな問題だと思うので、もっとていねいにやってほしかった。 ぶっちゃけて言えば、ロバ…

宝塚歌劇宙組『誰がために鐘は鳴る』初日雑感

宝塚大劇場、2010年11月12日ソワレ。 1937年、大学でスペイン語の講師をしていたアメリカ人のロバート・ジョーダン(大空祐飛)は、スペインへの熱い想いから、国際義勇軍に加わり、戦禍のスペインへと赴く。マドリードで共和政府軍のゴルツ将軍…

宝塚歌劇雪組『はじめて愛した』

日本青年館、2010年11月1日マチネ、2日マチネ。 とあるビルの屋上で、ひとりの男が狙撃銃を構えている。男は通り名をバード(音月桂)という一匹狼の殺し屋で、表向きはガイ・コンスタンティンと名乗るカメラマンだった。目的を遂げ、その場を立ち去ろ…

今週の言葉

なんぴとも一島嶼にてはあらず なんぴともみずからにして全きはなし ひとはみな大陸(くが)の一塊(ひとくれ) 本土のひとひら そのひとひらの土塊(つちくれ)を 波のきたりて洗いゆけば 洗われしだけ欧州の土の失せるは さながらに岬の失せるなり 汝(な…

宝塚歌劇雪組『オネーギン』

日本青年館、2010年10月18日マチネ、19日ソワレ。 19世紀初頭のロシア。ペテルブルク社交界一の伊達男エフゲーニィ・オネーギン(轟悠)は、貴族社会の欺瞞的な華やかさの中で享楽的な日々を送っていた。だがある日、叔父ワシーリィーの見舞いを兼…

『ジョアンナ』

THEATRE1010、2010年10月21日マチネ。 中世ヨーロッパ。財政難にあえぐフランス王フィリップ4世は、莫大な資産を持つに至ったテンプル騎士団をなんの前触れもなく逮捕し、異端審問にかけた。イタリアで暮らすアルフォンソ(宮本大誠)と…