2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
新国立劇場オペラパレス、2024年2月24日13時。 オペラ座のある街角のカフェで、ホフマン(この日は井澤駿)は友達と酒を酌み交わしながら、オペラ座の歌手で彼の恋人であるラ・テスラ(渡辺与布)の到着を待っている。彼のテーブルには三つの思い出…
元日の能登半島地震に関し、何かできることはないかな、と思って金沢に出かけてきました。このあたりは地震の被害がほぼなく、けれど観光客が減っていて大変、と聞いていたので。破格の不支持率を誇る今の政府がやろうとしている旅行支援みたいなのはすぐに…
新国立劇場小劇場、2024年2月21日18時半。 戦いに明け暮れる男たちに愛想を尽かしたギリシヤの女たちは、敵味方の垣根を超えて立ち上がる。アテネの武将ラケース(高橋ひろし)の妻ヘレネー(松岡依都美)は、女たちを密かに集めて戦争終結を要求す…
東京芸術劇場プレイハウス、2024年2月17日13時(前篇)、18時(後篇)。 モーガン(篠井英介)と作家を目指す青年たちがいる。その中心に、エリック(福士誠治)と劇作家のトビー(田中俊介)、初老の不動産王ヘンリー(山路和弘)とパートナーの…
イケコ…などと愛称で呼ぶべきではもうないのでしょう。小池修一郎氏に関する疑惑の週刊誌報道があり、しかし劇団はスルーを決め込み、けれど集合日は遅れ、配役発表が遅れ、その後も初日直前まで人物相関図が出ず、座談会の掲載は次月号に回され、生徒はスカ…
博多座、2024年2月11日11時。 時は江戸末期の安政年間、蓮の花が見頃の夏の夜。所は江戸の名所である上野不忍池のほとり。出合茶屋に御家人の神谷芳之助(市川染五郎)が、恋仲の芸者お甲(河合雪之丞)と密会しようとやってくる。お甲を待つ神谷は…
世田谷パブリックシアター、2024年2月8日18時半。 音楽家であるオルフェ(和田雅成)は、エウリディケ(水嶋凛)と愛し合い結婚を約束する。結婚式当日、危険でおもしろい男(崎山つばさ)に見初められてしまったエウリディケは、亡くなった父(栗原…
THEATER MILANO-Za、2024年2月2日19時、7日19時。 時は戦乱の世。かつてその一帯には五つの社が建てられ、社の周辺にそれぞれの国が栄えていった。以前は緑豊かだったが、内乱によって砂漠と化した「須和国」の若き指導者・黄斬(…
終戦直後に黒人兵と結婚し、幼い子を連れてニューヨークに渡った笑子だが、待っていたのは貧民街ハァレムでの半地下生活だった。人種差別と偏見にあいながら「差別とは何か?」を問い続け、笑子はたくましく生き方を模索する…1964年、ニューヨーク留学後…
東京宝塚劇場、2024年1月4日15時半、7日15時半、18日18時半(新公)、2月3日15時半。 19世紀末のロンドンでは、新聞や雑誌が一般大衆向けの最大メディアであり、その販売部数を巡って各社は鎬を削り合っていた。医者でもあり作家でもあ…
30代なかばの女性ミレは、職場で魅力的な男性シウォンに出会う。彼は清潔感があってイケメンで、恋人になれる可能性を感じられないような「完璧な男性」だった。だが急接近、しかし驚きの事前通告が…「僕にはオープン・リレーションシップの関係にある彼女…
新国立劇場オペラパレス、2024年1月31日14時。 帝政ロシアの1820年代、晩夏。貴族ラーリン家所領地の田舎屋敷。ラーリナ未亡人(郷家暁子)は読書好きで夢見がちな長女タチヤーナ(エカテリーナ・シウリーナ)と、快活な次女オリガ(アンナ・ゴ…