駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』(文藝春秋)

「早う死にたか」毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、ともに暮らす孫の健斗はある計画を思いつく。日々の筋トレ、転職活動、肉体も生活も再構築中の青年の心は、衰えゆく生の隣で次第に変化して…閉塞観の中に可笑しみが漂う、新しい家族小説…

住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社)

偶然拾った文庫本。それはクラスメイトの山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった…「名前のない僕」と「日常のない彼女」の物語。著者デビュー作。 インパクトのあるタイトルで話題となっている作品ですが、まあいってみれば難病ものというかの、青春小説、ヤ…

宝塚歌劇月組『DRAGON NIGHT!!』

シアタードラマシティ、2015年9月5日ソワレ。 文京シビックホール、9月18日マチネ(初日)、22日ソワレ、23日ソワレ(千秋楽)。 ドラマティック・ドリームと銘打たれた、龍真咲の魅力にさまざまな角度から迫る三部構成のコンサート。作・演出…

愛希日記(&響日記)

DSやMSは宝塚歌劇の正式な公演というか演目としては私はカウントしないことにしているので、たとえば私が去年全演目を生で観劇したといってもそこにはこれらは入れていませんし、観てもここでも感想などをあまり書いたことがありません。 が、ちゃぴMP…

三浦しをん『星間商事株式会社社史編纂室』(ちくま文庫)

川田幸代29歳は社史編纂室勤務。姿が見えない幽霊部長、遅刻常習犯の本間課長、ダイナマイトバディの後輩みっこちゃん、「ヤリチン先輩」矢田というメンバーの職場でそれなりに働き、仲間と趣味(同人誌製作・販売)に没頭するはずだった。しかし彼らは会…

宝塚歌劇月組『A-EN』ARI VERSION

宝塚バウホール、2015年9月15日ソワレ。 高校生活真っ只中に開催されるダンスパーティー「ジュニア・プロム」が間近に迫る、ニューヨークのブルックリン・ハイスクール。学年一の男子生徒「プロムキング」と女子生徒「プロムクィーン」を選ぶプロム選…

澄輝日記4

その1はこちら、その2はこちら、その3はこちら。 さて、何度か語っていますが、私の宝塚歌劇初生観劇は93年花組東京公演『メランコリック・ジゴロ/ラ・ノーバ!』でした(「ン」は正しくは1号小ですが、テキストでは出せない)。 お芝居やバレエを観…

宝塚歌劇月組『A-EN』ARTHUR VERSION

宝塚バウホール、2015年9月5日マチネ。 卒業シーズン恒例のダンスパーティー「シニア・プロム」が間近に迫る、ニューヨークのブルックリン・ハイスクール。学年一の男子生徒「プロムキング」と学年一の女子生徒「プロムクィーン」を選ぶプロム選挙に向…

こまつ座『國語元年』

紀伊國屋サザンシアター、2015年9月2日ソワレ。 文部省官吏の南郷清之輔(八嶋智人)は、小学唱歌集編纂の辞令に続き「全国統一話し言葉を制定せよ」という辞令を拝受する。この日から南郷家はお国訛りをめぐって大騒動。なにせ清之輔は長州出身で妻(…

宝塚歌劇宙組『王家に捧ぐ歌』

宝塚大劇場、2015年6月5日ソワレ(初日)、6日マチネ、20日マチネ、21日マチネ、7月11日マチネ。 東京宝塚劇場、7月31日ソワレ(初日)、8月1日マチネ、6日ソワレ、13日マチネ、ソワレ(新人公演)、16日ソワレ、18日ソワレ、20…