駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

老後の資金が…あるのかな?

私は新卒で入った会社にずっと勤めています。来年、勤続30年だそうです。10年ごとにもらえる2週間のリフレッシュ休暇は、一度目はスペイン旅行に行き、二度目は大空さんの退団公演に通うのに使いました(笑)。三度目は去年の春に取ってニューヨーク旅…

『ジョルジュ』

座・高円寺、2021年12月25日14時。 ピアノの名曲の生演奏と俳優によるリーディングの「ピアノと物語」シリーズの一作。 作/斎藤憐、演出/佐藤信。ジョルジュ/オーロール・デュパンを竹下景子、ミッシェルを植本純米、ショパン(ピアノ)が関本…

『海王星』

PARCO劇場、2021年12月23日18時。 暗闇の仲、海は荒れ狂っている。半分沈没した戦艦の船底にある北海岸ホテル。嵐により船出を先延ばしにした人々が出港を待つ宿。退屈を持て余した客人たちは広間でかりそめのパーティーに興じている。その片…

フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星[新訳版]』(ハヤカワ文庫全3巻)

アトレイデス公爵は皇帝の命を受け、惑星アラキスに移封されることになる。過酷な砂漠の惑星アラキスは、抗老化作用を持つ香料メランジの宇宙唯一の産地である。宿敵ハルコンネン家に代わりそこを支配することは、表面的には公爵家に富と名誉を約束する。皇…

こまつ座『雪やこんこん』

紀伊國屋サザンシアター、2021年12月18日13時。 時は昭和20年代の終わり、12月中旬。場所は北関東のさる湯治場にある芝居小屋、もっとくわしくはその楽屋。「元役者から元を外す、それだけの芝居」。 作/井上ひさし、演出/鵜山仁、音楽/宇…

『ガラスの動物園』

シアタークリエ、2021年12月17日18時半。 1930年代のアメリカ、セントルイス。ウィングフィールド一家が暮らすアパートの一室。母アマンダ(麻美れい)は過去の華やかな日々にしがみつき、子供たちの将来について現実離れした夢を抱いている。…

『彼女を笑う人がいても』

世田谷パブリックシアター、2021年12月16日18時半。 1960年6月16日、黒い傘をさした人々が静かに集まってくる。人々はゆっくり国会議事堂に向かって歩き出す。2021年、新聞記者の伊知哉(瀬戸康史)は自分の仕事に行き詰まっていた。入…

大空ゆうひ アルバム「CANTO」発売記念コンサート

ヤマハホール、2021年12月16日15時。 芸能生活30周年を記念したフルアルバムのリリース記念コンサート。演奏/小泉たかしオーケストラ。 いいホールですよねえ…しみじみ。そしてとても良きコンサートだったと思います。16年のライブではわりと…

『泥人魚』

シアターコクーン、2021年12月 港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)はまだら呆けの詩人で、日が落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。あるとき店に現れたのは、静雄の元門下生で蛍一とは…

『泥人魚』

シアターコクーン、2021年12月 港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)はまだら呆けの詩人で、日が落ちると急にダンディな夜の詩人と化す。あるとき店に現れたのは、静雄の元門下生で蛍一とは…

宝塚歌劇宙組『バロンの末裔/アクアヴィーテ!!』

梅田芸術劇場、2021年11月21日15時(初日)。 沖縄コンベンションセンター、12月9日12時半(前楽)。 20世紀初頭のスコットランド。由緒あるボールトン男爵家の次男として生まれたエドワード(真風涼帆)は屋敷を出て軍隊に身を置いていた…

宝塚歌劇星組『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』

宝塚大劇場、2021年9月19日11時、15時半、10月12日18時(新公)。 東京宝塚劇場、11月25日18時半、28日11時、12月7日18時半。 寛永年間、鎌倉の東慶寺。男子禁制のこの寺に、高名な禅僧・沢庵和尚(天寿光希)に案内され、…

宝塚歌劇宙組『プロミセス、プロミセス』

シアター・ドラマシティ、2021年11月14日11時半。 東京建物ブリリアホール、12月2日18時半。 ニューヨークの総合保険会社に勤める経理担当のチャック(芹香斗亜)は、社員食堂に勤めるフラン(天彩峰里)に心惹かれているが、相手にもされず…

『蜘蛛女のキス』

東京芸術劇場、2021年12月1日18時。 遠くはない過去、ラテンアメリカの刑務所。映画を愛する同性愛者のモリーナ(石丸幹二)は服役して3年目。その同じ房へ、若き政治犯バレンティン(この日は相葉裕樹)が看守に引っ立てられて放り込まれてくる。…