神楽坂THE GLEE,2017年12月20日19時。
中部ヨーロッパの、昼でも暗い深い森の奥。打ち捨てられたような小屋に、ふたつの人影がやってくる。第一王子の誘拐計画、やがてもうひとりの謎の人物もやってきて、事態は予想もつかない展開に…
脚本・演出/平野華子、俵ゆり、作曲/内海治夫。女性だけでオリジナル・ミュージカルを発表し続けている劇団の特別公演。
前回公演の感想はこちら。
今回は第2部のショー・タイムが過去のショー作品からの歌とダンス、そして同人音楽サークルson voyageの『Dispute desang~Gardienの悲劇~』のスペシャルバージョンという、豪華三本立てメリクリ幕の内弁当!みたいな公演でした。
斎桐真くんに加えて月夜見翔くんの新加入もあって、第1部のミュージカル・プレイは男役三人の例によっての密室芝居。三人でトライアングルで神器のトライアングルが出て来るというベタさ、ふたりの王子と隣国との戦争と取り替え子というモチーフ、タイプが違う三人の絵面の良さとキャラ立ちも素晴らしく、あれよあれよといううちにお話が転がって、今回も大満足でした。
次こそもう少し大きい舞台での本公演が観たいです! 確実にできることが広がっていますよね、期待しています。
ショーナンバーでは私が新参ファン故知らない歌もありましたが、妃桜みおんちゃんの超絶歌唱力を堪能し、清花紗海ちゃんのキラキラルリルリ力にアテられウィンクまでいただき、はわわわわとなりました。さらに特別企画パートが、いわゆるオペラのコンサート版のような、でも十分音楽劇として成立しているかのような出来で、これまたキャラ立ちと世界観が素晴らしくまたメリゴオリジナルにはまずない悲劇性が素晴らしく(笑)、堪能しました。これまたもっと大きな舞台でちゃんとやればいいのに観たいよそこらのバウ公演より全然ちゃんとしているよ!とコーフンしました。でもトークはただの漫才なんだよね…羽良さんの全快と復帰を心よりお祈りしています。